1月の誕生石 ガーネット

1月の誕生石 ガーネット

こんにちは。
ルピナスの中村一弘です。

今日は、「1月の誕生石 ガーネット」
ご紹介させていただきます。

ガーネットと言えば、皆様は
どんな石が思い浮かびますか?

「赤い宝石」「比較的安価な石」として
イメージされる方が多いと思うのですが、

1月誕生石ガーネット

赤以外にも

グリーンやオレンジ色のガーネット
ダイヤモンド以上に高額な石がある

ということをご存じでしょうか?

1月の誕生石 ガーネット

今日は、すべてのガーネットについて
ご紹介は出来ておりませんが、



現在、
市場に流通している人気のガーネット、
8種類をご紹介させていただきます。



ガーネットの美しさや他の宝石に負けない魅力が
あるということを少しでも知っていただき、
ご興味をもっていただけたらと思い、
ご紹介させていただきました。

1月の誕生石 ガーネット

ガーネットにはたくさんの種類があります。


・アルマンディンガーネット

・ロードライトガーネット

・パイロープガーネット

・スぺサルティンガーネット

・ウンバライト(マラヤガーネット)

・カラーチェンジガーネット

・ツァボライト(グリーンガーネット)

・デマントイドガーネット

アルマンディンガーネット

アルマンディンガーネット

アルマンディンガーネットは、ガーネットを
代表する宝石で、古代エジプト文明の頃より
宝石として身に着けられた歴史のある石です。

世界中に見られる石で、採掘量も多く、
通常、ガーネットといえば、
アルマンディンガーネットのことを
指します。

石言葉: 「真実」「友愛」「勝利」

産地: ブラジル マダガスカル 
    インド スリランカなど
    世界中で幅広く産出

アルマンディンガーネットの名称は、
古代ギリシャ時代に栄え、文明の発祥の地
とも言われたアナトリア地方南西部
(Anatolia ※現在のロシア共和国)に
かつてあった都市、アラバンダ(Alabanda)
に由来しています。

アルマンディンガーネットは、
もっとも古い時代から愛されている宝石の
ひとつとして、また、発掘量の多い宝石
として君臨していています。
アラバンダが繁栄した要因のひとつとしても、
豊富なガーネットの産出量と宝飾品としての
加工技術があったからと言われています。

アルマンディンガーネット

カラーは、赤系・茶系・紫系などが
ありますが、どれもが深い色合いの為、
暗く見えてしまうことが多いです。

特殊効果として
まれにスター効果が出る石もあります。

パイロープガーネット

パイロープガーネット

パイローブはギリシャ語で
「炎のような、燃え立つような、燃える眼」
という意味があります。

純粋なパイロープには発色成分が
含まれていませんから無色ですが、
実際には無色のパイロープは滅多に
存在しません。

全てのガーネットは多かれ少なかれ、
様々なガーネット成分を含むため、
鉄、マンガン、クロム等の金属による、
赤-ピンクー橙ー紫等の混ざった色合いと
なり、外観だけからその種類を特定する
のは困難です。

石言葉:「友愛」「勝利」「真実」

産地:アメリカ・アリゾナ、南アフリカ、
   タンザニア、オーストラリア、
   ボヘミア(チェコ)など

パイロープの名はギリシャ語の
” ピロポス (pyropos)  : 火のような眼をした”
に因み1800年にドイツの Werner により命名
されました。

パイロープガーネット

見た目は、アルマンディン・ガーネットと
区別ができず、厳密には、
成分を調べないと判断できません。
両者の価値もほとんど同じため、鉱物的に
はっきりしたいということでなければ、
それほど問題視されず、「ガーネット」
として販売されています。

ロードライトガーネット

ロードライトガーネット

パイロープとアルマンダイトガーネット
2種の成分が混ざり合うことで生まれ、
紫と赤が美しく混ざり合った
ワインレッドの色合いが人気です。

ロードライトガーネットは心や精神性を
強化し、前へ進むための成長の面で力を
発揮してくれると信じられてきました。
また、相手のことを思いやれるよう先導して
くれるので人間関係やコミュニケーション力
アップにもおすすめです。

石言葉:「勝利」「不変の愛」「友愛」

産地 :タンザニア、インド
    スリランカ 
    アメリカ(ノースカロライナ州)
    など

ロードライトガーネットは、1882年
アメリカのノースカロライナ州で発見
されました。

20年後の1902年に枯渇しましたが、
1964年にタンザニアのウンバ渓谷で
鉱脈が見つかり、インドやスリランカ
でも鉱脈が発見されます。

ロードライトガーネット

薔薇柘榴石(ばらざくろ石)という
ロードライトガーネットの和名も、
薔薇のようなワインレッドの色合いと、
柘榴の実のような特徴的な鉱物の見た目
からそう呼ばれるようになりました。

現在も世界中で採掘されていて、
供給が安定するようになりました。
2006年ごろからはワインカラーの
ロードライトガーネット
が人気となっています。

スぺサルティンガーネット

スぺサルティンガーネット

スペサルティンガーネットは
ガーネットグループの中で透明な
オレンジから赤褐色の石を指す宝石です。

名前は、1800年代の南ドイツの
スペッサルト地方に由来しています。

石言葉:真実、愛、忠実、色気、エネルギー

産地 :アフリカのナミビア、マダガスカル、
    ブラジルなど


フルーツのオレンジのような、鮮やかな
オレンジカラーが特徴です。果実のような
瑞々しさで、見栄えが良く、インパクトの
ある宝石として人気が高まっています。

スぺサルティンガーネット

この鮮やかな色は、鉄とマンガンの成分に
よって生み出されており、はっきりとした
オレンジ色は宝石的価値が高くなっています。

また、同じく鮮やかなオレンジ色をした
マンダリンガーネットもあります。

マンダリンガーネットはオレンジ色が
鮮やかでナミビアで産出される
スぺサルティンガーネットの流通名です。
(マンダリンガーネットは流通名なので、
業界内でも色合いにより、認識の違いが
あるのかもしれません。)

≪エピソード≫
十数年前、
「赤ちゃんがほしいという人は
マンダリンガーネットを身に着けると良い」と
いう情報が何かの雑誌で紹介されたことが
あるそうです。
その雑誌を見た2人の女性から
マンダリンガーネットの指輪を作ってほしい
というご依頼を受けたことがありました。
1~2年後、お二人とも元気な赤ちゃんが
誕生したとのお知らせをいただきました。

現在、鮮やかなオレンジ色の
マンダリンガーネットは
ほしい石のひとつですが、
探してもなかなか見つかりません。

マラヤガーネット(ウンバライト)

マラヤガーネット(ウンバライト)

パイロープガーネットと
スペサルティンガーネットの混合種で、
通常は「マラヤガーネット」と
呼ばれています。

1979年ごろに東アフリカで発見された
比較的新しい天然石です。
当時、スワヒリ語で新種ということから
部族外を意味するマラヤガーネット
と命名されました。

石言葉 / 真実、友愛

産地 :タンザニアのウンバ渓谷、
    マダガスカル、インド

マラヤガーネット、ウンバライトの名称は
いずれも流通名で、石としての鑑別書は
「天然ガーネット」と記載され、
複数の「ガーネットが入り混じっているので、
宝石名の正式名称は「ガーネット」と表記
されます。

マラヤガーネットの名前の『マラヤ』は
スワヒリ語で「仲間外れ」などといった
意味を持っており、これは当時、
取るに足らない石として評価されていた
ことから名づけられたと言われています。

また、マラヤは俗語で「売春婦」という
意味もあるため、諸外国ではネガティブに
捉えられ、タンザニアのウンバ渓谷で発見
されたことを契機に、「ウンバライト」と
呼ぶことが多くなりました。

また、「再生、復活」という意味もある
マラヤガーネット。

いいアイデアを閃かせてくれたり、
勝利に導いてくれる効果を持っています。
悩みがある時や後ろ向きな気持ちになって
しまっている時は、マラヤガーネットを身に
着けることで前向きな気持ちになれるかも
しれません。

マラヤガーネット(ウンバライト)

また、ポジティブなパワーをもたらして、
周囲に振り回されない強い精神力を育む
ことから、仕事運のお守りに人気の石です。
プロジェクトを成功させたいなど、具体的に
目標達成したいことがあるときにお薦めです。

カラーチェンジガーネット

カラーチェンジガーネット

カラーチェンジガーネットは
太陽光と白熱光の2つの光源で
見たときに、石の色が異なって
見えるガーネットです。

石言葉:昼と夜の愛の変貌
    昼と夜では異なる顔を見せる愛の形

産地:マダガスカル タンザニア
   インド スリランカ ロシアなど

カラーチェンジガーネットは、
1970年代初めにはその存在が報告され始め
ていました。

しかし、美しいと感じられる色合いでは
なかった為、流通するまでには至らず、
その存在は採石関係者や宝石学者・
コレクターのみぞ知るといったものでした。

1987年に入りますと、その状況が一変します。
タンザニアのウンバ川流域で、太陽光では
エメラルドグリーン、白熱光ではルビーの
ような美しいレッドにチェンジする
ガーネットが発見されたのです。

その色合いは、最上級と言われるロシア産の
アレキサンドライトと肩を並べるほどの美しさ
だったことから、大きな注目を集めるように
なりました。

しかし、
現在この鉱山は枯渇したと言われており、
新しいルートも発見されていないことから、
同じグレードの石を入手することは年々困難に
なると心配の声があがり、探そうとしても
なかなか見つけることが難しいそうです。

≪エピソード≫
20代の頃、修行していた会社が
カラーチェンジガーネットを
1000石ぐらい大量に仕入れ、
「もう懲り懲り」というぐらいの
量を扱いました。

あれから20年近く経ち、
カラーチェンジガーネットは貴重品に
なっているそうです。

ツァボライト(グリーンガーネット)

ツァボライト(グリーンガーネット)

「ツァボイライト」の正式名称は、
「グリーングロシュラーライトガーネット」
と言い、通称「グリーンガーネット」と
呼ばれています。

「ツァボ国立公園」で採れることから、
ティファニー社が「ツァボライト」と命名し、
大々的にアピールしました。
(「サボライト」でも通用します。)

歴史の浅いグリーンガーネットですが、
ティファニー社によってプロデュースされ
「ツァボライト」として、たちまち世界中の
宝石好きの女性のハートを鷲づかみにしました。

石言葉:「生命力」「調和」 
    「落ち着き」「忍耐力」

産地 :タンザニア、ケニア、ツァボ国立公園
    マダガスカルなど

緑色の宝石の中で古くから君臨するのは、
世界四大宝石の一つ「エメラルド」だと
思われるかもしれませんが、ツァボライトは
そんなエメラルドに引けを取らない緑色の
輝きを発します。

ツァボライト(グリーンガーネット)

ガラス光沢を持ち、内包物をあまり含まず
透明度が高く、ダイヤモンドのように
屈折率も高いこともその要員の一つです。

濃く鮮やかな緑色の発色は、
バナジウムとクロムを含有することが
起因となっています。

ツァボライトは、
他の宝石によくある人工的な加工を
施さなくても、ナチュラルなグリーンの
発色と美しい輝きを楽しめる宝石です。

尚、産出される石のほとんどが研磨後で
1ct(カラット)未満になるため、
1ct以上あると大粒と呼ばれ、
1ct増すごとに評価も大きく変わります。

デマントイドガーネット

デマントイドガーネット

「光のエネルギーに満ちた宝石」とされ、
こころの明るさを保ち、幸運を引き寄せると
言われています。

また、明るく前向きな心で幸運体質になり、
愛情や新しい情報を引き寄せ、悪い噂や嘘から
身を守ってくれる幸運のお守りでもあります。

石言葉:「真実」「情熱」「友愛」「実り」

産地 :ロシア、ナミビア、イラン
    イタリア、マダガスカルなど

デマントイドガーネットは
アンドラダイトガーネットの一種です。

ロシアのウラル地方で発見され、1878年に
命名され、ロシア宮廷のジュエリーとして
王族や貴族に愛され、宝飾品として多く
使用されるようになりました。

1917年以降、
ロシア革命によりロマノフ王朝が崩壊。
鉱山での採掘は完全に途絶え、その後
この宝石は“幻の宝石”になりました。

2002年に、エカテリンブルグの探鉱者が
調査によりシセルツク地域の鉱山を再開発、
デマントイドガーネットは再び市場に提供
されるようになりました。

しかし、ほとんどは小粒のカット石で、
1カラットを超える上質のものはエメラルド
並みの高い評価がつきます。

現在でも流通しているガーネットの中では
最も高価な価格で取り引きされています。

デマントイドガーネット

デマントイドガーネットの特徴

デマントイドガーネットの中で最も評価が
高いとされる色は、純粋なビビットグリーン。
深い緑色から、黄緑味がかった色まであり、
色の濃度や透明色によって評価も大きく左右
されますが、純粋な緑色に近い色ほど評価は
高くなります。

鮮やかなグリーンは
グリーンダイヤモンドにも似ていることから、
オランダ語でダイヤモンドを意味する
「デマント(Demant)」という言葉に因み
「デマントイドガーネット」と命名されました。

デマントイドガーネットのさらなる特徴は
高い屈折率と分散率をもち、七色の虹の
ような輝き(ファイア)が現れ、分散率は
ダイヤモンドよりも高くなっています。

ホーステール 

デマントイドガーネット ホーステール

デマントイドガーネットには、
結晶内部にホーステール(馬の尻尾)
と呼ばれる、特徴的なインクルージョンを
含んでいることがあります。

このホーステールは古来から幸福の象徴
されていたこともあり、ロシアや
ヨーロッパの王侯貴族たちに大変好まれて
きました。現在でもレアストーンとして
大変高い価値が付いています。

デマントイドガーネットは、長い間ロシアが
主要産地でしたが、1990年代以降は
ナミビアやマダガスカル、その他の国でも
発見されていますが、
ガーネットグループの中ではケタ違いに
高価で、まさにガーネットの中の王様です。

皇室に愛された至高のグリーンは、小さくても
美しく力強い輝きを放ち、眺めているだけでも
癒され、元気をもらえます。
指輪やペンダント、ピアスでも一つ持っていると
心の底からパワーをもらえる強い味方になって
くれるます!

まとめ

1月の誕生石 ガーネットを
8種類ご紹介させていただきましたが、
いかがでしたでしょうか?

私は今、
スぺサルティンガーネットと
デマントイドガーネットがお気に入りです。

どちらも蛍光カラーで美しく、
パワフルで元気いっぱいの輝きを楽しませて
もらっています!

皆様は
今回ご紹介させていただいた中で
お気に入りのガーネットは
見つかりましたでしょうか?

カラーチェンジガーネットと
デマントイドガーネット(ホーステール)
以外はすべて当店の在庫で撮影させて
いただきました。

ご興味のあるガーネットが
ございましたら、いつでも
ご覧いただけますので、
お気軽に見にいらしてください。

ジュエリープラザルピナス

静岡県三島市寿町9-30
TEL 055-9762840
URL https://www.lupinas.com/

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ございましたら、探すこともできますので
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